STOP! 再稼働 ~ストレステストのいい加減さ

たんぽぽ舎ニュースレター TMM:No1347から

ストレステスト意見聴取会委員からの告発
 関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書
             提出に抗議する緊急声明


★1.大飯「妥当」審査書提出に井野・後藤委員が抗議の緊急声明
  はじめに再稼働ありきの見切り発車、拙速なやり方だ、
  判断基準が不明だ、技術的に疑問だ、二次評価が出ていない
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 2012年2月13日
 関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明

                   ストレステスト意見聴取会委員
                        井野博満・後藤政志

  原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の一次評価
 を「妥当」とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。私たちは、
 このような拙速なやり方は、とうてい認められません。

  2月8日の第8回意見聴取会では、様々な技術的な課題が残されているこ
 とが明らかになりました。原子力安全・保安院も、その場で議論を終了す
 るとは明言しませんでした。当然、継続審議となると思いました。審査書
 が原子力安全委員会に提出されたことに対して意見聴取会の委員として抗
 議します。

  ストレステスト意見聴取会では、徹底して議論を尽くすことが、国民に
 対する原子力安全・保安院の責務です。次のような根本的な問題が残って
 います。





 (1)判断基準について、保安院は「福島第一原子力発電所を襲ったよう
  な地震・津波が来襲しても同原子力発電所のような状況にならないことを
  技術的に確認する」としています。しかし、津波の想定は11.4メートルで、
  福島事故の14メートルよりも低くなっています。そもそも、福島事故は収
  束しておらず、原因もわからない状態です。

 (2)評価の対象、基準の適用について以下の技術的な疑問があります。
 ① 制御棒の挿入性を検討の対象から外しています。
 ② 基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価しています。
 ③ 原子炉建屋などの構造強度に関わる許容値について、耐震バックチェッ
  クの基準より甘い許容値を適用することを認めています。
 ④ 本来の設備は福島原発事故前から改善せず、消防車や非常発電装置など
  の外部仮設設備だけで安全だとしています。

 (3)ストレステストは、過酷事故対策の検証を含めた二次評価と合わせ
  て評価しなければ、地域住民が安全性を判断する上では意味がありません。
  電力事業者は、原子力安全・保安院の指示により、これを2011年末を目処
  に提出するはずでしたが、関西電力は二次評価結果を未だに提出していま
  せん。

  原子力安全・保安院が、現時点で「妥当」としたことは、はじめに再稼
 働ありきの見切り発車と言わざるを得ません。このような姿勢こそが、福
 島原発事故を招いた要因です。このように原子力安全・保安院は、規制当
 局としての役割を十分に果たしていません。まずすべきことは、自らのあ
 りようについて根本的な反省をすることです。

  本日の審査書の提出は、「安全性に関する総合的評価」とされるストレ
 ステスト評価の体をなしていません。
                                以上
by Addionuke | 2012-02-14 18:08 | 関連ニュース
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