今年9月、日本の主要都市~東京都と大阪府~では、ポスト原子力に変わるエネルギーに『天然ガス』を掲げました。
地元電力会社に頼らずに、自分たちの電力は自分たちで作るスタンス。 東電などに振り回されるのは、ゴメンだ、と「エネルギーの地産地消」を謳っています。 東京都副知事の猪瀬直樹氏によると「原子力と自然エネルギーとのつなぎとして」建設費が原子力発電所の1割、竣工期間2-3年、1基あたり5ヘクタールほどで大きな電力を得られる・・・などメリット満載なことから、天然ガスへ白羽の矢が立った、ということです。 イタリアの主力エネルギーって何だと思います? 実は天然ガス。全エネルギーのおよそ45%を担っています。(2010年度) イタリアは、ご存知の通り、原発に対してNOと二度言った歴史があります。 1度目は、87年の国民投票(レファレンドゥム)。前年に起こったチェルノブイリ原発事故を受けての国民の総意でした。70-80年代と国策で原発推進を急ピッチで進めてきたイタリア政府は、「マズイ」と思ったにちがいない。 でも、そこは法治国家、国民の採択は絶対です。 そこで経済の成長を止めずに、原子力並みにエネルギーが調達できる天然ガスを選びました。(火力発電のなかでも、石油や石炭を差し置いて天然ガスにした理由があるはずですが、勉強不足です、ハイ。) なので、この国の主要エネルギーは天然ガスなんですね。 (ちなみに2度目に原発にNOと言ったのは、今年6月の国民投票です) しかし、天然ガスにもデメリットはあります。 採掘量が限られている 輸送が高額 二酸化炭素の排出量は、石炭よりも低いものの、温暖化ガスを強く含むメタンを排出するなど。 天然ガスに変わる安定したものがあればいいのですが。 自然エネルギーは、まだまだ力が弱く、不安定です。 都会や工業用のエネルギー供給に、自然エネルギーがどれだけ答えていけるか。厳しい命題ですが、この地球をクリーンに健康に生き、後世に渡していくためには、解決しなければなりません。 合わせて省エネもね。 今まで蛇口からジャンジャン流れ出ていたエネルギーの量を減らす。 快適な生活を送れる限界まで減らしてみる。 今こそ、省エネ生活のパイオニアイタリア人に学ぶ時です!!!! 次回は、進化する『天然ガス電力所』のしくみをお伝えします。 そのうち100年の歴史をもつ地熱発電のパイオニア『イタリア』についてもお知らせしたいなぁ。 マダムk
by addionuke
| 2011-10-09 21:06
| イタリア エネルギー事情
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