福島2号機 続く高温 注水を大幅増 保安規定違反
(東京新聞2月7日朝刊) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012020702000039.html ![]() 東京電力福島第一原発2号機の原子炉の温度上昇が続き、東電は六日、同日深夜から非常用の注水口からの注入量を毎時3・8トンから毎時6・8トンに増やすと発表した。 福島第一の保安規定では、注水量の増加を「二十四時間あたり毎時1トンまで」と定めている。今回の注水量変更は保安規定に抵触する上、汚染水を増やすリスクがあるが、原子炉の冷却を優先したという。 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「経済産業省原子力安全・保安院の了承を受けている。計画的な逸脱だ」と話した。 東電によると、温度が上がっているのは原子炉下部の温度計。 1月下旬まで50度程度で安定していたが、2月1日夜に52・0度を記録。 6日朝には73度を超えた。 保安規定では、温度計の誤差が20度あっても炉内を100度未満に保つため 「80度以下」にするよう定めており、規定まで10度を切っている。 このため、東電は原子炉への注水量を一気に増やし、再臨界防止のために 中性子を吸収するホウ酸水も注入する方針を固めた。 なぜ温度が上がり続けるのか。東電の担当者は「注水の流れに変化が生じ、 うまく燃料付近に当たっていない」とみている。 炉内の冷却は現在、通常運転時に用いる側面からの注水と、非常時用の 上からスプレー状に水を注ぐ二通りの方法を使っている。 このうち上からの注水を1月26日に行った注水ポンプ配管交換作業の際、 約六時間ストップ。その影響で水の当たる場所がずれたとの見方だ。 エネルギー総合工学研究所の内藤正則部長は「燃料を支える網目状の板に 載っていた溶けた燃料の一部が原子炉の底に落ち、局所的に小山のように たまって発熱量が増えたのでは」と推測する。 東電は「汚染水は処理して循環させるので増えない」と説明。 一方で、処理水が増えることで、処理施設のフィルターなど高濃度の放射性 廃棄物が増えることを認めている。
by Addionuke
| 2012-02-07 20:03
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